ソーシャルアパートメントは一般的なシェアハウスとは大きく異なり、
初期費用や家賃が高いです。
しかし、高い費用を支払う分、
高級感があり充実した設備が整っています。
プライベートもしっかり確保しながら入居者同士で深いコミュニケーションを取ることができるのがソーシャルアパートメントです。
【高い。だけど良い】
というのが筆者の感想・結論となります。
今回はソーシャルアパートメントについて、
- 特徴
- 初期費用や家賃
- 審査
- 退去
- 口コミ評判
- 良い点・悪い点
上記6点を賃貸不動産会社に勤める筆者が詳しく解説していきます。
ソーシャルアパートメントへの入居者をご検討されている方はぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
ソーシャルアパートメントの特徴
ソーシャルアパートメントは関東エリアを中心に約40物件あり、部屋数は約2000部屋となっています。
単純な計算だと1物件に平均50部屋あることになりますから、
ひとつひとつの物件に入居者が多く、多種多様な交流が期待できます。
FILMS和光
シアタールームがあったり…
ターミナルズ高槻
広々としたおしゃれな共用ラウンジ…
ソーシャルアパートメントには豪華な設備がたくさんあって、一般的なシェアハウスとは違った住まいの形となります。
上記のように豪華な設備に囲まれながら生活を送れることは、さらに入居者同士で交流を深めやすい環境と言えるでしょう。
また、ソーシャルアパートメントの特徴として、
全室個室という点も大きなポイントです。
交流を深めるだけではなく、プライベートもしっかり確保されていることでストレスなく生活を送ることができますね。
世界が広がる居住スタイル、それがソーシャルアパートメント。
シェアハウスは楽しそうだけど、自分の時間や空間はマンション並に確保したいという方向けの新しい一人暮らしのスタイル。
プライバシーを守りながら、入居者同士が集う共用ラウンジでコミュニケーションを楽しむのがソーシャルアパートメントの醍醐味です。
シェアハウスでは実現できない居住空間にぜひ触れてみてください。
公式サイトは上記のようにアピールポイントがまとめられています。
「プライバシーを守りながら、入居者同士が集う共用ラウンジでコミュニケーションを楽しむ」
ここがまさにソーシャルアパートメントの最大の特徴です。
「おしゃれな物件でさまざまな人たちと交流を持ちたい!」
「プライベートな時間もしっかり確保したい!」
このような方には特におすすめできるシェアハウスと言えます。
ソーシャルアパートメントの初期費用や家賃
ソーシャルアパートメントは交流を持ちたい方にとって非常に魅力的なシェアハウスです。
しかし、他のシェアハウスにはない豪華な設備が取り揃えられていれば、当然それだけ費用は高くなります。
ここではソーシャルアパートメントの初期費用や家賃などの月額費用について詳しく解説してきます。
ソーシャルアパートメントの初期費用
ソーシャルアパートメントの初期費用で発生する項目は下記のとおりです。
- 敷金(保証金)
- 礼金
- 保証料
- 前家賃等
まずは各項目を簡単に解説していきます。
敷金(保証金)
敷金(保証金)は退去時に発生するクリーニング費用や現状回復に充てられる費用です。
敷金(保証金)の金額は多くの物件で月額合計金額1か月分の費用となります。
礼金
礼金はソーシャルアパートメント側に支払うお礼金です。
敷金とは大きく異なり、入居者にとっては完全に無駄な費用となります。
礼金は賃料1か月分の費用となる物件が多いですが、キャンペーンで礼金無しとなる物件もあります。
保証料
保証料は家賃を滞納した際に代わりに払ってくれる家賃保証会社の利用料です。
ソーシャルアパートメントでは家賃保証会社の利用を必須とすることで、連帯保証人を不要としています。
保証料の金額は月額合計金額の25%です。
前家賃等
前家賃・管理費・水道光熱費などは前払いで支払います。
上記の初期費用と合わせて前家賃等も支払う形となります。
初期費用のシミュレーション
ソーシャルアパートメントの公式サイトでは初期費用をシミュレーションすることができます。
実際に、
賃料103,000円・管理費9,000円・水道光熱費実費
の物件のシミュレーションを出してみました。
合計金額は355,625円。
ソーシャルアパートメントの初期費用は月額合計金額の約3か月分以上は掛かると思ったほうが良いでしょう。
一般的なアパートやマンションの賃貸契約では、
月額合計金額の約5か月分
の初期費用となるので、一般的な賃貸契約よりも安く抑えることができます。
しかし、その他のシェアハウスでは敷金・礼金・保証料などは発生せず、
契約料として一括りに3万円~5万円前後の契約料としているシェアハウスが多いです。
契約料に加えて前家賃も初期費用で支払いますので、その他のシェアハウスでは月額合計金額の約1.5か月分ほどで入居が可能となります。
どちらと比較するかでソーシャルアパートメントの初期費用が高いか安いかは異なりますが、
「とにかく費用面を抑えたい!」
このような方にはソーシャルアパートメントよりも一般的なシェアハウスの方が合っていると言えます。
ソーシャルアパートメントの月額費用
続いて月額費用についても詳しく解説してきます。
ソーシャルアパートメントの月額費用で発生する項目は以下のとおりです。
- 賃料
- 管理費
- 保険料
- 水道光熱費
- 月額保証料
ソーシャルアパートメントの月額費用は賃料や管理費だけではありません。
保険料で月額500円が掛かり、水道光熱費も実費や月額11,000円固定とする物件もあります。
さらに保証料も初回だけではなく月額合計金額の1%が毎月発生していきます。
月額費用のシミュレーション
先程ご説明した初期費用のシミュレーションと同じ物件の月額費用のシミュレーションをお出しします。
賃料が103,000円でも最終的な月額合計金額は113,625円となります。
水道光熱費が固定費の場合はさらに月額合計金額が1万円ほど上がるイメージです。
ソーシャルアパートメントは豪華な設備が付いている物件が多く、一般的なシェアハウスと比べると月額費用もかなり高くなります。
初期費用同様に、費用面重視でシェアハウスをお探しの方にはソーシャルアパートメントは不向きとなります。
ソーシャルアパートメントの審査
ソーシャルアパートメントの審査は一般的な賃貸契約と同じく、家賃保証会社を利用して入居審査を行います。
ソーシャルアパートメントの物件は家賃が高い物件が多く、
「安定して家賃を支払えるかどうか」が重要視されます。
そのため、無職の方やフリーターの方だと審査が厳しくなるでしょう。
人柄の審査も重要
シェアハウスの審査では人柄も重要視されます。
特にソーシャルアパートメントは交流を深めたい入居者が多いので、より人柄審査は厳しくなると思います。
お問い合わせや内見時の言葉づかいや態度には十分に気を付けるようにしましょう。
収入面で問題がない方でも、
「入居後にさまざまなトラブルを起こす可能性が高い人物」
と判断されてしまうと、審査に落ちてしまう可能性もあります。
審査に必要な書類
審査に必要な書類は基本的に「身分証」だけで大丈夫です。
ただし、審査内容によっては「所得証明書」などの提出が必要となる可能性があります。
また、緊急連絡先となる方も必要となりますので、事前に緊急連絡先となる方にお願いをしておくと審査がスムーズになります。
ソーシャルアパートメントの退去
ソーシャルアパートメントを退去する際はWEBページから退去申請が可能です。
退去申請をした日から1か月間は月額費用が発生しますので、退去希望日から1か月以上前に退去申請を行うことで無駄な家賃を支払わずに退去することができます。
退去費用はどのくらい?
退去の際に掛かる費用は下記の3つです。
- クリーニング費用
- 原状回復費用
- 短期解約違約金
それぞれ解説していきます。
クリーニング費用
クリーニング費用は退去の際に必ず発生する費用です。
最低限のクリーニング費用として30,000円発生します。
この発生した費用は契約時支払った敷金(保証金)から相殺されます。
原状回復費用
原状回復費用とはクリーニング費用以外に発生した修繕費用のことを言います。
普通に暮らしている分には原状回復費用が請求されることは少ないですが、
- 壁に穴をあけてしまった
- 設備を壊してしまった
- 床を傷つけてしまった
など…故意過失による修繕が必要なケースは原状回復費用が請求されることもありますのでご注意ください。
短期解約違約金
ソーシャルアパートメントにはいくつかの契約プランがあり、
- 1年プラン
- 2年プラン
の契約だと割引を受けることができます。
そのため多くの方が上記のプランを選択しますが、上記の契約プランの場合、
- 1年未満の解約で賃料の1か月分(1年プラン)
- 2年未満の解約で賃料の2か月分(2年プラン)
それぞれ短期解約違約金が発生する契約内容となります。
退去の際には違約金にも気を付けて解約申請を行うようにしましょう。
ソーシャルアパートメントの口コミ評判
ソーシャルアパートメントの口コミ評判をTwitterからまとめました。
ソーシャルアパートメントやっぱいいよなぁ。シェアハウスに比べると金額が高い分利用年齢層も上がり、自分の年齢が上がっても気軽に住みやすそう。いつか住みたい。
“一人作業が多い方に人気があるワーキングスペースの併設したソーシャルアパートメントをご紹介します。”https://t.co/FjXQZYi0Hy
— 木津 歩 (@ayumukizu) April 15, 2020
来春から住む家をソーシャルアパートメントにしました💡
・自分の部屋は狭いけど共有スペースがとても広い
・一人暮らしではなかなか買えないような共有物もある
・共有スペースは掃除してくれる
・他の住民さんと情報交換できる
・家賃が安いとてもいいのでは、、?🤔
— 富士 茜音@Gaiax (@akane_fjsvn287) December 22, 2019
ソーシャルアパートメントちゃんと住み始めて3日目だけど、すでにめっちゃいい…。平日夜帰ってきて話せる相手がいるのが本当いい。一人暮らしで一番ヤバかったとき、寂しすぎて駐輪場の爺さん逆ナンしそうになったレベルだったから、今の精神安定してる感がまじで尊い。やはり人類最大の敵は孤独…。
— わだゆりか (@Yw_JL005) September 30, 2019
彼氏欲しいけど婚活はなぁ、って人で集団生活耐えられそうならソーシャルアパートメントおすすめよ。週6で水回りの清掃入るし、相場より安めに借りられるし。
出会う人もプライベート丸出しだから付き合ってからの誤解も少ない。フリーランスは仕事の案件も降ってきやすいから二重におすすめ。— トイアンナ (@10anj10) June 27, 2019
新居に引っ越して早2週間!
ソーシャルアパートメント感想まとめ。・シアターは完全に映画館
・毎日上映会
・そして毎日飲む
・ラウンジの居心地良すぎて居座る
・結果部屋は物置
・喋りすぎて寝不足
・みんなで食べるご飯はうまい
・ビリヤード楽しい(初心者
・集まってやるスマブラエモい最の高
— ヒロムビ (@hiromovie2049) December 8, 2018
まずはポジティブな意見をご紹介しました。
ポジティブな意見をまとめますと、
- 年齢層がやや高めで落ち着いている
- 共用部が広い・居心地が良い
- 誰かがいる安心感
- 入居者同士情報交換ができる
- しっかり定期清掃が入る
- 恋愛の出会いを求めるのにも良い
など…非常に多くのポジティブな意見を確認することができました。
反対にネガティブな意見としては、
ソーシャルアパートメント住んでみたいけど高いんだよね
— ikari (@ikalii) March 13, 2012
ソーシャルアパートメント、高い
— うっちー (@maki_chan_kk) November 25, 2018
やはり費用面が高いという意見が多かったです。
ただ、それ以外にはほぼネガティブな意見はありませんでした。
ソーシャルアパートメントの全体的な口コミ評判としてはかなり良いと言えます。
ソーシャルアパートメントの良い点・悪い点
最後にソーシャルアパートメントの良い点・悪い点をまとめていきます。
ソーシャルアパートメントの良い点
- 共用ラウンジなど設備が充実
- 綺麗な物件が多い
- 全室個室でプライベートも確保
- 入居者同士の交流を深められる
ソーシャルアパートメントの一番の良い点は共用ラウンジなどの設備が充実していることでしょう。
設備が充実していることで、入居者同士の交流もさらに深められるはずです。
また、交流を持つ中でもしっかりプライベートも確保できる点も非常に大きなポイントです。
ソーシャルアパートメントの悪い点
- 初期費用、家賃が高い
- 短期解約違約金
- 交流を持ちたくない人には合わない
ソーシャルアパートメントの悪い点としては、その他のシェアハウスと比べて初期費用や家賃が高いことです。
シェアハウスはその他の入居者と共用部分などをシェアすることで費用が安くなることが大きなメリットです。
ソーシャルアパートメントはそのような費用面ではなく、入居者同士の交流を第一に考えられています。
そのため、費用面重視でシェアハウスをお探しの方や、交流を持ちたくない人には合いません。
また、ソーシャルアパートメントの契約プランでは短期解約違約金が発生する契約プランが多くなります。
短期解約違約金にも注意しながら契約プランを検討するようにしましょう。
まとめ
今回はソーシャルアパートメントについて詳しく解説いたしました。
冒頭でもお伝え致しましたように、
【高い。だけど良い】
というのが筆者の結論となります。
- 他の入居者と交流を持ちたい
- 綺麗で豪華な設備のある物件に住みたい
このような希望をお持ちの方にはおすすめです。
まずはソーシャルアパートメントの物件情報を確認してみてくださいね。