情報サイトで良い物件を見つけて、実際に物件見学をして…
「この物件に入居したい!」
そう思える物件に出会えたら後は契約をして入居するだけ…
ではありません。
気に入った物件に契約・入居するためには「入居審査」に通過する必要があります。
せっかく気に入った物件が見つかったのに審査に落ちてしまう…
残念ながらそういった可能性は0ではありません。
今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、
シェアハウスの審査について詳しく解説をしていきます。
- シェアハウスの審査はゆるい?
- シェアハウスの審査は無職でも大丈夫?
- シェアハウスの審査で見られる内容
- シェアハウスの審査期間・流れ
おもに上記の4つのポイントについて詳しく解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことでシェアハウスの審査についてしっかり理解することができますよ。
シェアハウスの審査はゆるい?
少し冒頭であおってしまった形になりますが、
シェアハウスの審査はゆるいです。
その理由として一般的なアパートマンションの賃貸契約では、
- 家賃保証会社
- 管理会社
- オーナー
上記3カ所での審査が行われるのに対し、シェアハウスの審査では、
運営会社のみの審査
となるシェアハウス会社が多いからです。
シェアハウスの審査では保証会社や連帯保証人が不要なケースが多い
上記でお伝えしたように、シェアハウスの審査は運営会社のみの判断で審査の合否が決定されることが多いです。
それはすなわち、一般的な賃貸契約で必須となる家賃保証会社の利用や連帯保証人が不要ということになります。
家賃保証会社の審査がなければ個人信用情報(クレジットカードの滞納歴や自己破産歴)を確認されることがありません。
また、連帯保証人が不要であれば親族の方などに連帯保証人になってもらうお願いをする必要もありません。
そのためシェアハウスの審査は一般的な賃貸契約に比べてスムーズに審査に通過できる可能性が高いと言えます。
保証会社の利用や連帯保証人が必要なシェアハウス会社も存在する
しかしながら中には、家賃保証会社を利用したり連帯保証人が必須となるシェアハウス会社も存在します。
このようなシェアハウス会社の場合は、保証会社や連帯保証人が不要なシェアハウス会社と比べて審査が厳しくなりやすいです。
審査が不安な方は、
- 家賃保証会社を利用するシェアハウス会社なのか
- 連帯保証人が必要なシェアハウス会社なのか
という点もしっかり確認しながらシェアハウスをお探しになられると良いでしょう。
シェアハウスの審査は無職でも大丈夫?
ここまで「シェアハウスの審査はゆるい」ということをお伝えしてきました。
しかし、シェアハウスをお探しの方の中には、
「シェアハウスの審査は無職でも大丈夫?」
という不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
シェアハウスをお探しされる方は、
地方から上京してこれから仕事を探す
という方も少なくありませんので、現状無職でシェアハウスをお探しの方も多くいらっしゃると思います。
無職でも入居可能なシェアハウスが多い
結論からお伝えしますと、
無職でも入居可能なシェアハウスは多いです。
一般的な賃貸契約では無職の方の場合、かなり物件が絞られてしまうのですが、
シェアハウスであれば無職の方であっても多くの選択肢の中から物件を選ぶことができます。
ですのでシェアハウスの審査では無職だからと言って過度に心配される必要はありません。
入居してすぐに仕事先を見つける予定であったり、預貯金に余裕がある方が貯金額を担当のスタッフに伝えることで審査に通過できる可能性は高くなるでしょう。
もちろん無職の方がNGのシェアハウス会社もある
無職の方でも入居可能なシェアハウスが多いとはいえ、
無職の方は入居NGとなるシェアハウス会社もあります。
無職の方の場合は、物件のお問い合わせをする際に正直に現状無職であることを伝えて入居が可能であるかどうかをしっかり確認することが大事です。
シェアハウスの審査で見られる内容
続いてシェアハウスの審査で見られる内容を詳しく解説していきます。
シェアハウスの審査で見られる内容は主に下記の3点です。
- 収入
- 職業
- 人柄
それぞれ一つずつ解説していきます。
①収入
まずは収入面です。
当然シェアハウスに入居をすれば毎月の家賃が発生していきます。
毎月の家賃を払えるかどうか収入面を確認して判断するわけですが、上記でもお伝えしたように無職の方でも審査に通過できるシェアハウスが多いです。
ではなぜ無職の方でも審査に通りやすいのか。
それはシェアハウスの契約が定期借家契約という契約で結ばれることがほとんどだからです。
定期借家契約は簡単に言うと借主(入居者)よりも貸主側(運営会社)が立場上強い契約内容となり、家賃を滞納した入居者に対して退去を促しやすい契約内容となっています。
そのため通常の賃貸契約(普通賃貸借契約)よりも家賃滞納リスクを背負いやすい契約内容と言えます。
もちろん、シェアハウス側もできれば家賃滞納をされたくないので、無職の方でも、
- しばらく働く意欲のない人
- 預貯金に余裕がない人
など…明らかに家賃を滞納する可能性が高い人は入居審査をNGとするケースも多いです。
ですので、
- 就職先を見つけてから審査を受ける
- 預貯金に余裕があれば残高を伝える
など、今後もしっかり家賃を支払えることをアピールすることで収入面で審査に落ちてしまうことはほとんどないでしょう。
もちろん、現在お勤めをされていて家賃を支払える収入がある方は問題なく審査に通過できます。
②職業
一般的な賃貸契約では、
「フリーター・自営業・フリーランスなど…」
審査で不利になりやすい職業があります。
しかし、シェアハウスの審査において不利になる職業はほとんどありません。
ただし、シェアハウスの中には、
「起業家限定シェアハウス」
「フリーランス限定シェアハウス」
など…強いコンセプトを持ったシェアハウスも少なからず存在します。
このような強いコンセプトを持ったシェアハウスでは職業が限定されてしまうケースもございますのでご注意ください。
③人柄
シェアハウスの審査において最も重要ポイント。
それが「人柄審査」です。
シェアハウスはシェアメイトとの協調性が強く求められます。
特に交流が深くなりやすいシェアハウスでは人柄による審査はより厳しくなります。
- 挨拶をしない
- 言葉づかい・態度が悪い
- メールの文面
- 遅刻・時間を守らない
- 身だしなみ・清潔感
一般的な賃貸契約と違って上記の点が非常に重要視されていきます。
いくら安定した職業に就いていて収入面がしっかりされている方でも、
「人柄が悪い・協調性がない」
と判断された場合は最悪審査に落ちてしまう可能性もあります。
シェアハウスの審査は物件のお問い合わせからすでに始まっていると考えて、言葉づかいや態度には気を付けるようにしましょう。
年齢制限などにも注意
また、シェアハウスによっては年齢制限があるシェアハウス会社も少なくありません。
さらに、
- 性別
- 国籍
- ペット
- 楽器
- 友人・カップル不可
など…シェアハウスによってさまざまな入居規定がある場合もございます。
上記のような特別な入居規定があるのかないのかという点も、物件のお問い合わせの際に確認しておくと良いでしょう。
シェアハウスの審査期間・流れ
最後にシェアハウスの審査期間と入居までの流れを解説していきます。
シェアハウスの審査に掛かる期間は大体1日~3日程です。
保証会社や連帯保証人が不要なシェアハウス会社では即OKとなるケースも珍しくありません。
反対に保証会社の利用や、連帯保証人が必要なシェアハウスでは審査に1週間程かかる可能性もあります。
シェアハウスの入居までの流れ
シェアハウスの入居までの流れをまとめると以下のとおりとなります。
- 情報サイトで物件検索
- 気になる物件をお問い合わせ
- 物件の見学
- 審査
- 契約
- 鍵の受け取り・入居
実際に物件を検索し始めてから入居するまで最短で1週間ほどは掛かるとお考えいただいたほうが良いでしょう。
2週間ほど余裕を持っておくと、審査や契約に時間が掛かったとしても希望の入居日には間に合います。
ですので、情報サイトで物件検索をするのは入居したい日から1ヶ月前くらいがベストと言えます。
まとめ
今回はシェアハウスの審査について詳しく解説をいたしました。
シェアハウスの審査は一般的な賃貸契約に比べてかなりゆるいです。
シェアハウスの審査で最も重要なポイントは「人柄」「協調性」となります。
人柄・協調性が良い人と判断されれば、無職の方であっても審査に通過できるシェアハウスは多いですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたがより良いシェアハウスに出会えることを祈っています。